イエローモンキークルーの「YO ! 日本一」

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ことの始まりは「東京ポッド許可局」との出会いでした。

 

友人の「このポッドキャスト面白い!」というTwitterつぶやきをレシーブしてトスして、ググりました。

そうすると「東京ポッド許可局」という8年ぐらい続くポットキャストを見つけます。

今はTBSで土曜の深夜(というか日曜の早朝というか)に放送されています。

 

あらかたオフィシャルのポッドキャストはダウンロードしたのですが、

もうちょっと昔のを聞いてみたいなぁとまた調べ始めたら、150本分データで売っているサイトを見つけました。

全回大人買いしました。

 

仕事中は「J-WAVE」か「落語」か「深夜の馬鹿力」を聞いてるコトが多いので、

このラインアップに「東京ポッド許可局」も加わりました。まぁ入りますね。すんなりと。

 

「東京ポッド許可局」のバックナンバーを150本連続再生で聞いている途中。

第35回「額縁」論に出会います。

 

ここでプチ鹿島さんが大学時代ラップグループ『イエローモンキークルー』に所属して

チェック・ ユア・マイク・コンテストで優勝していると話していました。

調べて見ると1992年の第2回のチェック・ユア・マイク・コンテストで本当に優勝しています。

第35回「額縁」論の番組の最後に1曲だけフルでかかるんですが、これがびっくりするくらいかっこいい。

なんだこれ?って感じで。ポッドキャストにぽこっとおまけで入ってる感じの曲ではなく。

 

気になって気になってさらに調べます。

チェック・ユア・マイク・コンテスト優勝のその2年後。

『イエローモンキークルー』はアルバムを出していました。

1994年といえば小沢健二とスチャダラパーが「今夜はブギー・バック」を発売したころです。

なんか自分の思春期がどどどどどっと蘇ります。

雑誌Relax全盛期だなぁとか思い出します。

 

どうしてもこの『イエローモンキークルー』のアルバムが全曲聴きたいのですが、

なかなかどうしたものか。ネットに情報がほとんどありません。

BLOGにちょこっと出てくるとか、昔のヤフオクとかは出てくるんですが、

さっぱり謎。インディーズのCDらしく流通も不明。たまに見つけても販売不可や廃盤の文字。

 

さすがに行き詰まり、自分のFacebookに事情を掲載すると、

音楽好きの友人Hくんから「ここなら在庫あるかも」と、

とある三軒茶屋のインディースCDやレコードの専門店の在庫リストのURLをもらいます。

たしかに在庫リストに記載されています。

 

数日後、そのお店に電話をしました。

なんと!1994年に発売になったインディースのCDの在庫が新品でありました。

新品です。新品。20年前のCDです。奇跡!

 

お店に通販させていただき(この店、オンラインストアではないので通販って感じ)

無事に本日、私の手の中へ。

同じ日、ポストに一緒に入っていたのがRelaxの復刊だったのも感が深く。

 

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ドキドキ・キラキラしながらCDのビニルを剥がし、

リビングのオーディオにいれて、再生をおす。

この感じ、この感覚。

高校生の頃、全国のスカコアやメロコアのインディースのCD買い集めていた頃を思い出しました。

そしてこのイエローモンキークルーの「YO ! 日本一」。名盤。本当に良いアルバム。

もっとみんなに貸したくなる名盤。

 

世界はネットが発達して、情報が洪水を起こしても、

本当に欲しいものはそんなになく、

情報の洪水の海の中で、ラジオという座標を教えてくれたのはリアルな友だち、

奇跡の浮き輪を渡してくれたのもリアルな音楽好きの友だち。

欲しかった宝物は東京の三茶の小さなレコード屋さんの片隅にあった。

 

10代の後半。

北海道の田舎の片隅で、いまでいうサブカル的な情報に飢え欲し、

好きな物の話を出来る友だちは少なかったけど、1人でニヤニヤしてたって人生は楽しくて、

インターネットを独学した。

使えるようなってからは、東京や名古屋、大阪のバンドやCD屋さんを探し出しては、通販をしていた。

 

CDも本も雑貨も漫画も、どこぞの謎のBBSの情報が頼りで、画像も動画も驚くほど少なく、

それでも第六感とセンスだけで「いいかもしれない」とお小遣いを注ぎ込む。

そんな思春期だった。

 

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今日届いた1枚のアルバムがそんな自分と20年ぶりに会わせてくれた。

あの頃の私は好奇心にとってとてもタフだったと思う。

あの頃があって、今日まで続く人生があった。

好奇心に正直な大人にちゃんと成長できていて嬉しかった。

 

イエローモンキークルーの「YO ! 日本一」までたどり着けて本当によかったなぁと思う。

「東京ポッド許可局」のバックナンバー150本と一緒に宝物になった。

宝物がiPhoneに入ってるって言うのも、未来なんだか今なんだか変な感じで面白い。