働きながら暮らす展 – SLOW HOUSE ART EXHIBITION

スローハウス天王洲店でTO2KAKUのアートエキシビジョンが開催です。

今回はテーマが「働きながら暮らす」です。私たち夫婦は家の中でずっとふたりでデザインやイラストの仕事をしたり、家事をしたり、本を読んだり音楽を聞いて暮らしています。

夫婦であり、同僚であり、恋人であり、友だちであり、仲間であり。

お互いの役割が一日の中でくるくる変わりつつ、たったふたりの小さなコミュニティーで楽しく暮らしながら生きています。

特別なことは少ないけれど、ただ日々が続く時間の中で生まれたふたりの人生の挿絵たち。そんな絵や作品を60点ほど用意しました。

どう展示したら面白いかなぁと、友人であるインテリアスタイリストのさかのまどかさんに相談してスローハウスの一角にTO2KAKUの家を再現してもらいました。「リビング」「仕事場」「ダイニング」。3つのテーマに分かれた雰囲気の違うスタイリングで展示しています。

そして今回SNSに自由に写真をUPできるようにフォトブースも作りました。


SLOW HOUSE ART EXHIBITION
働きながら暮らす展 by TO2KAKU

● 開催期間:2017年8月4日〜9月10日
● 時間:11:00~20:00 / 不定休
● アドレス:〒140-0002 東京都品川区東品川2-1-3
● 電話番号:03-5495-9471
● アクセス方法:りんかい線、東京モノレール・天王洲アイル駅より徒歩約5分/JR品川駅より徒歩約18分
● 提携駐車場:「天王洲セントラルタワー地下駐車場」「シーフォートスクエア地下駐車場」「天王洲郵船ビル駐車場」
※スローハウスでのお買い物5,000円以上で2時間分の駐車サービスチケットをお渡しいたします。


「LAMY Sketch」をみんなで描いてみよう!

2017年8月27日(日)
(1)13:00〜14:00/6名程度
(2)15:00〜16:00/6名程度

兎村さんと一緒にドイツのオシャレな万年筆LAMY safariで絵を描く「LAMY Sketch」を描くワークショップを開催します。下描きなしでキレイにイラストが描ける兎村さんオリジナルの「お手本なぞり描き」を使ってイラストの描き方をみんなで学びます。

万年筆は少し癖のある筆記用具なのでイラストを描くにはコツが必要です。そこで万年筆で気持ちよく絵を描く使い方や、お手入れをワークショップで体験できます。

参加費には「LAMY safari」が1本含まれており、ワークショップで使った万年筆はお持ち帰りができるので、覚えた「LAMY Sketch」をおうちで楽しむことができます。

※LAMY safariの色はお選びいただけません。
※参加費などワークショップの詳細についてはSLOW HOUSE天王洲店までお問い合わせください。 

www.slow-house.com

03-5495-9471


 

今回、作品解説をしてみようと思います。見てから読むもよし、読んでから見てもよし。そんな感じで展示の意図やコンセプトをネタバレしてみようと思います。「絵を見て感じて下さい!」っていうのもいいんですが、私はアーチストではないので、プロセスを説明して楽しんでもらう方が得意です。なので解説してみようと思います。

今回、家を妄想再現するという企画だったので、さかのまどかさんに我が家に来ていただき、家で話や説明をしながら展示の世界観をイメージしていただきました。家を見ているので再現がほぼウチだなぁという面白い感想です。ほぼウチってなんだって感じですが、本当になんとなくウチなんです。

今年、兎村はイラストレーターになってちょうど20周年でした。その記念になることができればいいかなぁと思い、あまり肩に力を入れずに、ふわ〜っと「まぁ20年はこんなもんだな」と言う感じで作りました。よく続いたなぁ(笑)

 

ちなみにキービジュアルの「働きながら暮らす展」の題字はLAMY safariで兎村がさらーっと描きました。字があまりきれいではないのですが、字が絵みたいに描けたら、まぁそれでいいかとも思うので、絵のように題字を描きました。ゆるくて勢いのある伸びやかな字が描けました。

さかのさんとは同じ年の仲間の集まりで出会いました。友人歴も長いので「兎村らしさ」をとてもよく分かっている友人のひとりです。なので今回の妄想再現という企画を提案してもらって、すごく面白いなと思いました。近い人だったので安心して自分の普段を見せるコトができました。

 

(1)TO2KAKUの家に遊びに来たようなフォトブース

入り口入ってすぐにフォトブースを作っていただきました。撮影可能です。ここに展示しているモノクロの絵は兎村の手描き生原画です。滅多に生原画を外に出さないので珍しいかと。

ブースの中に入れるのでよく見ていただくとLAMY safariで描いた絵のインクの溜まりが見えたりもします。印刷の作品が普段多いので、原画ってこんな感じだったのかと見て楽しいかと思います。

他にも家にあったアイテムとしてParraのデッキや仕事のメモ良く聞いてるうる星やつらのLP、我が家のテーブルをオーダーで作っていただいているRECLAIMED WORKS Interior and Suppliesの稲妻くんを我が家から貸し出しして展示しています。

※価格は店頭でスタッフに直接お問い合わせ下さい

【こちらの壁の作品】
●まるみ自画像 F15キャンバス:30,000円

●LAMY sketch モノクロパネル(12cm正方形):4,500円/1点
●黒いキャンバスに白い文字の作品 大きなサイズ:3,500円
●黒いキャンバスに白い文字の作品 小さなサイズ:3,000円
●額装生原画:額込みの価格は店頭にご確認ください

※生原画が売り切れてしまった場合は複製の展示に変わります

お得情報!
フォトブースで写真を撮影。ハッシュタグ「#slowhouse」「#働きながら暮らす」を付けてInstagramに投稿します。その投稿画面をレジで見せると、スローハウス天王洲店でのお買い物が10%OFFになります。(一部のセール品は対象外の場合がございます)
またスローハウス内のスーホルムカフェで注文時に投稿画面を見せる1ドリンクプレゼント!(ただし、お食事をオーダーのお客様に限ります。ドリンクのみのご注文はできません)

 

(2)TO2KAKUの家のダイニング

我が家はダイニングに大きなテーブルを選んでいます。小さい頃から母に「家の真ん中には大きなテーブルを置きなさいね」と言われて育ったので、ひとり暮らしのワンルームのことからテーブルだけは常に大きかったです。大きなテーブルがひとつあれば、そこに人が集まるし、食べたり絵を描いたり勉強したり、なんでもそこでできるからという意味のようで。

今もその考え方は私が引き継いでいて、大きなテーブルを家の真ん中に置きます。食べる、学ぶ、働く、遊ぶ。全部はその天板の上で行われています。何をしていても家族が見えるオープンスタイル。「見せる」という行動は結構大事なんだよなぁと思っています。自分がなにものなのか、何を考えているか、興味を持っているかは、言葉で説明するより、やっている姿をさらしている方が早く伝わるという。

このブースは大判のテーブルと夫婦の食事風景、そこの壁に正方形の絵の作品を並べています。ゆっくり見ることが出来るので好きな絵を探すと楽しいかも。

WALTZの個展で使った絵はリメイクをして、コラボシリーズは国分さんの写真を抜いた兎村の絵のみの作品になっています。仕上げが変わっているので前回の個展でコラボ作品で見た方は印象が変わっているはず。前回の個展との違いを楽しんでも面白いです。新作も混ざっています。

【こちらの壁の作品】
●まるみ イラストパネル 22枚(12cm正方形):4,500円/1点

●砂漠を描く絵(30cm正方形):30,000円
●団地の絵(30cm正方形):30,000円

※別途消費税がかかります。絵の購入は直接お店へお問い合わせ下さい

ダイニングテーブルにはさかのさんが「TO2KAKU」の文字をこっそり残してくれました。見に来ると「あ!本当だ!」と気付くはず。食べることも自炊することも好きな我が家を表現するのに、おいしそうな食事シーンを再現してくれました。ピンクのプレートがとてもかわいいです。

 

(3)TO2KAKUの家の仕事場所

我が家は並んで仕事をしています。仕事机の展示は右が夫の机を再現、左が兎村の机を再現しています。夫の方がキレイに片付いているんですが、兎村の机は玩具や仕事の道具で溢れていて、だんだんゆっくり夫のスペースを侵食していく…。

ここの展示の面白さもさかのさんからのアイディアでした。同じ環境で並んでいても、使う人の個性が出たり、個性が違っても上手くやっていけるみたいな風にも見えます。

さかのさんが私の仕事道具などを見学したときに、アナログなものとデジタルなものが境界線なくごちゃ混ぜなところが面白いし、そこが兎村さんぽいと教えてくれました。自分では普通のことだったのですが、外側から見ると興味深い物だったようです。仕事をしながらレゴで遊んでいたり、かと思えば突然万年筆で絵を描く。飽きたらiMacでHPやスマホのアプリのデザインを始め。そのボーダーレスな制作風景を物の組み合わせで表現してくれたのは私も面白いなぁと思いました。

このエリアは色がモノクロになっています。我が家の仕事部屋もほぼモノクロです。ちなみに兎村の大好きなレゴザバットマンのレゴ。さかのさんが我が家を見学に来たときに、山積みになっているの気に入ってくれて、貸し出ししました。レゴのバットマンを見つけると私を思い出すそうです。レゴは私物なので非売品です。

もともとモノクロの絵に黄色をワンカラーで使うのが好きなので、バットマンのパッケージと一緒に絵を飾ると、不思議な一体感が出たよとさかのさんから伺っていました。黄色は元気が出るので好きです。

 

ちなみにちょっと小ネタで。仕事のメモの所に薬局の薬の指示書が貼ってあります。この展示の用意をしていたら7月に風邪をひきまして、本当に病院へいっていました。普通の人間なんで、徹夜すれば疲れるし、たまに風邪もひく。仕事は頑張るけど完璧な人間ではないし、暮らしと仕事の境界線がないので、メモはどんどん混ざっていきます。

本来、もしかすると生きるというのはそういうゆるやかに色々な物が混ざっている状態で健康なのかなと思ったりもします。絵を描く・デザインするという少し個性のある職業をしていますが、いたって普通の人です。特別な人はどこにもいなくて、みんな普通で少しずつ個性があるだけ。違うところと同じところはあるけど、悪いところはないなぁと。

 

こちらの壁には手描きの黒いキャンバスに白い絵や文字を描いたシリーズを展示しています。。LAMY sketchの新作イラストパネルも作りました。購入も可能です。1点でもシンプルで飾りやすいですが、数点サイズ違いで組み合わせると家の中で良い感じにまとまってきます。

部屋にも飾りやすいですが、白いスペースが多い洗面所などもなかなか似合います。ちなみにブラックキャンバスシリーズは飾りやすく直筆でも作りやすい作品なので、今回、買いやすいようにお手頃価格に設定しました。表面の白い顔料が水に弱いので濡れた手で触るのはご注意ください。

【こちらの壁の作品】
●黒いキャンバスに白い文字の作品 大きなサイズ:3,500円

●黒いキャンバスに白い文字の作品 小さなサイズ:3,000円
●LAMY sketch モノクロパネル(12cm正方形):4,500円/1点

※別途消費税がかかります。絵の購入は直接お店へお問い合わせ下さい

 

(4)TO2KAKUの家のリビング

本はお風呂や温泉、ベッドで読むことが増えたので、あまりリビングにいないんですがそれでもやっぱりリビングは好きです。今回さかのさんより、大判の絵を飾るのどうでしょうと提案を頂いたので、ひさびさF15号(652×530mm)の大きめの絵を創りました。

今回の「働きながら暮らす展」には大判が3枚あります。そのうちに2つはソファに合わせての展示になりました。この1年くらいずっと描いている「まるみ」というちょっとぽっちゃりした女の子のキャラですが、バレイをするまるみと、野球をするまるみの、対照的なまるみを描きました。

「女の子だから」とか「男の子だから」という言葉があまり好きではなく、好きならなんでもいいじゃないと昔から思っています。実際、私の育った家族はジェンダーレスというか、女の子らしさより好きを優先してOKという家だったので、赤やピンクを無理に選ぶ必要がなく、キレイな水色とか、優しい黄色とか、心地よいパステル色とか、色そのものが持つ発色とか気持ちよさで小さい頃から物を自分で選んできました。

性別なんて個性にくっついてきたオマケみたいなもんだよなぁというザックリした感覚で生きてきたので、絵を描くときも「このキャラを自由にしてあげたいな」という気持ちで描いています。自由な絵をみた人が「あぁそうだ。好きでいいんだった。」と思い出してもらえたら嬉しいです。

 

「なんで野球の絵なんですか?」と質問がありました。

ずっと伊集院光さんのラジオが好きでヘビーリスナーなんですが、番組でのバッティングセンターや高校野球、ファイターズの話を聞きながら作業していて描いていたら、無意識に野球するまるみを描いていました(笑)

普段はだいたいラジオを聞きながら作業をしているので、耳から入ってくる情報に影響を受けることが多いです。ラジオが好きです。

 

【こちらの壁の作品】
●F15大判のまるみ:50,000円/1点

※別途消費税がかかります。絵の購入は直接お店へお問い合わせ下さい

絵を描くという行動は、人生に挿絵をしている感覚です。生きているこの小さな世界で、見たり聞いたり感じたもの。嬉しかった事や悲しかったことを、いつか思い出すために挿絵にしておく。

特別なことでもなんでもなく。ただ描いていて楽しいのと、いつかの未来に、私がたくさんの事を忘れてしまっても、絵を見たら「そういえばそうだった」と思い出す楽しさを味わいたいから描きます。

 

結婚して隣に夫がいるので、この挿絵は私ひとりの挿絵から、夫婦の挿絵になりました。じゃぁなんて飾ったり展示したりするの?と聞かれれば、思い出すという行為はとても楽しい事なので、私の描いた挿絵たちが他の人たちとの記憶ともリンクできて思い出すきっかけになっていったら嬉しいなぁと思っています。

 

嬉しかった事も悲しかったことも。思い出せるくらい生きてみるというのは良いことなのではないかと思います。なので「思い出したくないこと」があるということは、とても悲しいことなので、そういう思い出はなるべく多くの人に残らないような世の中になるといいなぁと思っています。

良い思い出は、今日を一生懸命生きたご褒美。そう思えると、今を楽しんで大事にすることが、いつかの未来へのプレゼントになるんだなと思います。誰のためではなく。誰かに評価されるでもなく。未来の自分に素敵なモノをプレゼントできるというのは楽しい事です。

 

今回の展示。一緒に何ヶ月も用意してくれたさかのまどかさんに大感謝。そして自由に企画を楽しく作らせてくださったスローハウス天王洲店のみなさまの寛容寛大な心に本当に感謝いたします。プロフィールやキービジュアル、作品の整理などは夫が手伝ってくれました。さんきゅー!

 

最後に長い長い解説読んで下さった今、画面の向こうの方へ。ありがとうございます。もしよろしければ是非お店に遊びに来て下さい。人生の挿絵たちが楽しみにお待ちしております。


STYLING:さかのまどか

http://airbnbinterior.wixsite.com/coryostylist

https://www.instagram.com/coryo_interior/


PRIFILE

兎村彩野 AYANO USAMURA
Illustrator / Art Director

https://www.facebook.com/usamura
https://instagram.com/ayanousamura/
http://usamura.com

東京生まれ、北海道育ち。高校在学中の17歳でフリーランスのイラストレーターとなる。2014年よりドイツの万年筆LAMY safariで描く線画「LAMY Sketch」が人気。伊勢丹新宿店のイベントキービジュアル、NHKおかあさんといっしょのアニメ原画(ながぐっちゃん・黒ネコダンスなど)、NHK WORLDで世界配信中の全英語アニメ、書籍や雑誌の挿絵、WEB広告と幅広く活躍。